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Bukkomi部

なんでもブッこみ

「キンプリはいいぞ」に反発していたオタクがKING OF PRISM by PrettyRhythmを10回観にいくまで

 

※キンプリ本編のネタバレ要素あり

※キンプリ初心者(ルーキー)が書いているので誤解等そっと教えてください。プリリズRL完走、Road to over the rainbow、ボーイズルート4、視聴済。

 

 

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公開から早4ヵ月を迎えた怪物アニメ映画『KING OF PRISM by PrettyRhythm』、通称「キンプリ」をついに観にいってしまった。

 

「キンプリはいいぞ」

 

この一文をTwitterで何回見かけたことか!

はっきりいってウンザリしている人も多いと思う。キンプリって何ぞや?お前らはそれしか言えないのか?と。クソミーハーオタクとして乗るしかねぇこのビックウェーブに!と、バルト9へ駆け込んだのは2月の半ばごろだったと思う。

 

この度ついに10回鑑賞したので、5回目までの軌跡を簡単に紹介したあと、キンプリという作品に燦然と輝く「プリズムスタァ」の全性愛的側面についてじっくり考えたい。

 

 

1回目通常上映:映像のインパクトに圧倒される

前提知識がない人間に対して

「尻からハチミツ」

「交通ルールが学べる」

「腹筋で剣を受け止める」

言語化すると謎すぎるパワーワードを並べ(るしかない)、初見でどれだけの人が全体像を理解できるのだろうか……。ストーリーはもちろんあるんだけど、初心者には脳の処理が追いつかないので一見、関連のないものに連続で殴られているように感じた。プリティーリズム・レインボーライブから観ている方はさぞかし感慨深いものがあるだろうが、キンプリ本編60分の情報圧縮度はヤワなオタク(自分)を圧倒した。

 

今となってはその前提知識の無さが作品にとてつもない爆発力をもたらすとわかる。

キンプリは簡単に脳ミソを蹂躙してくるぞ!気を付けろ!!!

 

ここで理解というものを脇に一旦置いて、エンタメを全力で楽しもう!と観ている途中で脳ミソを切り替えた人間はきっと面白かったという感想を持つし、おそらくエンタメ耐性が高い。自らお金をだして提供されたモノはとにかく味わってみる派閥の人間なので、顎を鋭角からのアッパーで殴られ脳が震えつつもドーパミンがドパドパ出て「キンプリ=楽しい」の構図が刷り込まれた。

 

 

2回目応援上映:歴史を知る

「応援上映に行けば存分にガッハッハと笑えるのでは!?」と何の気なしに応援上映のチケットを取った。そしてその時の自分にとって不思議なことが起きる。

物語の後半に各5秒ほど、キンプリ本筋に直接関与していないピンクや赤髪の女子たちが登場するのだが、そのシーンが異様に盛り上がるのだ。1回目に観たときは他の出来事に脳のリソースを持ってかれていて、そんなシーンがあったことすら印象に残ってなかったのだが「なるちゃああ~~~ん!」「ジュネ様ぁぁ~~!!!」等、女の子が登場した瞬間から劇場の温度が2度ほど上昇した。それもそのはずでキンプリは「プリティーリズム・レインボーライブ」の男子たちがメインのスピンオフ作品なのだから、古参エリートたちが感極まるのも納得だ。このころはそういったことは意識の範疇になく、アレクとカヅキ先輩のEZ DO DANEを一番の楽しみにしていたのだが。

女子たちへの熱烈な声援をきっかけに「この作品はここに至るまでの背景があって、ただの突飛なエンタメ作品じゃないんだな」と意識が変わった。キンプリがどういう文脈で現れた作品なのか、にわかに興味がわいた。

 

 

3回目通常上映:良い意味で慣れてくる

同じ作品を2回観たとはいえ「受け身で観る」→「主体的に応援に参加する」という異なった体験をしたので本筋を追い切れておらず、きちんと作品と向き合いたいと考えもう一度だけ!のつもりで鑑賞。結果、主人公のシンくんがどれほどオバレ(先輩スタァユニット)のみならず周囲を救済しているかよくわかり、やっと「キンプリにハマった」状態になる。

加えて、だんだん細かいところが見えてくるように。シンがルヰと出会うシーン、観客の皆さまは「セーブポイント」と呼んでいるようですが「シュワルツローズ(黒い薔薇)」の岩に立っているんですよね?
自分も初めてみたときはパルシェンかな??って思ったんですが、これボッティチェリの名画「ヴィーナスの誕生」オマージュ…?

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もしや2016年1月に東京都美術館ボッティチェリ展があったからとか……?「Flavor」のときのギリシャ風衣装といい、監督のなかで古代ギリシャが流行ってたとか?いや考えすぎですかね!?

ルヰくんがプリズムワールドの使者だということはほぼ確実だけど、プリズムワールドの使者に男性性が存在するんでしょうか?ピコック先生はじめとするペアともには雌雄があるようですが。ルヰくんも実は姿を変えたりんねちゃん…?う〜ん続編に期待しちゃいますね!

あと、この頃やっと曲の良さに気がついてCDを買う。ドラマチックLOVEは2016年オタクが結婚式でかけたい曲ナンバー1。

Over The Rainbow SPECIAL FAN DISC

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4回目応援上映:応援上映にハマる

唐突な己語りで申し訳ないのだが、自分は舞台オタクでもある。

それも2.5次元をメインに観ているのでキンブレ(ペンライト)を振ってキャーキャーする楽しさを既に知っていた。同じ作品を好きな者が集まって声を揃えて盛り上がる…、知り合いかどうかは関係ない。

ライブや舞台は演じ手が客席とコミュニケーションを取って一期一会のナマ体験が出来るが、キンプリは客と客が力を合わせて「応援」する。定番のかけ声はあるが、その時々で居合わせる客は違う。毎回違う反応を楽しめるのが醍醐味。

なにやら昨今、応援上映におけるヤジが問題になっているようだ。舞台鑑賞の場合、演じ手が目の前にいるので「変なことを言ったらヤバイ」という抑止力が働く。そういった意味でキンプリの応援上映はコミケに近いな~と感じた。スクリーンから映画は流れているが、どんな掛け声をどのタイミングでするか、ボリュームなのかは観客の良心に任されており、二次創作をしているような感覚になる。コミケには「お客様」はいない。いるのは「参加者」。だから応援上映においても行き過ぎたキャラdisや愛のない“ヤジ”は嫌厭される。観客同士の、参加者同士の意識のすり合わせをして楽しまな損。作品の規模が大きくなっているからこそ紛糾している問題だが、この新しい文化が好きなのでうまいところに収まってほしい。プリズムスタァが悲しがることはしちゃアカン……。

他にも時節のイベントに合わせて「バレンタインデー上映」や「レジェンド上映」など毎週キンプリを観にいきたくなる仕掛けが満載。

 

 

5回目通常上映:積み重ねを理解する

きっかけは「dTVで実質無料配信していたから」なのだが、ここでやっと『プリティーリズム・レインボーライブ』(通称:プリリズRL)本編51話分!を観る決心をする。

まずプリリズの説明を…

キンプリはプリリズRLの後継作品である。ティーンエイジの可愛いらしい女の子がフュギュアスケートをベースにしたショーを披露してくれる作品だ。それだけではなく、土曜の朝に放映していたとは思えないほど重い家族問題や努力/才能問題について正面から扱っており、キンプリを知らない人にもぜひ一度観てほしい作品である。

プリティーリズム・レインボーライブ Blu-ray BOX-1

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 サイトも貼っておくので各自ご確認ください

テレビ東京・あにてれ プリティーリズム・レインボーライブ

(※画像が多用されているのでPCだと読み込みスッゲー遅い)

 

プリリズRLでは女の子が主軸だったため、どれほど「可愛い」を詰め込んだ画面を作ろうがそこまで違和感はない。

しかしキンプリはボーイズが主役である。

そういった世界中の可愛いを集めたハッピーキラメキ世界を彩っているのは男の子たちなのだ。

 

 

 

キンプリ本編はプリズムスタァと呼ばれるこの世界でいう一流パフォーマー、Over The Rainbow(通称:オバレ)のショーから始まる。

彼らの足跡を簡単にまとめたDVDも発売されているので忙しい人はそちらを確認してほしい。

ROAD to Over The Rainbow ~デビュー2周年記念DVD~

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このオープニングのショータイムで3人ともハートに囲まれているのだが、それを観たときに「なんて革新的なんだ!」と衝撃をうけた。男性アイドルが女の子をキュンキュンさせるために、これほど直接的にハートを振りまく表現には出会ったことがなく(他に事例が全くないわけではないかもしれないが)、そのラブリーさを新鮮に感じた。

他にもEZ DO DANCEでのダンスバトルでプリズム空間を通して戦闘服(?)へ、ハートの魔方陣を通って変身するのはプリリズからの流れと言われればそれまでだが……。シュワルツローズ(主人公側からみて敵対組織)所属のヒール役であり筋肉ムキムキな大和アレクサンダーまでハートの魔法陣を通過しないといけないラブリーさは特筆すべきだと思う。

 

KING OF PRISMという作品がこれだけウケた理由として全性愛的なスタァ」の存在があるんじゃないでしょうか。

少なくとも自分は好き(になりそう)な作品にジェンダー差別的表現がありそうなら避ける。現実世界では男女のみならず同性が愛し合うことが日本の一部行政ですら認められているのに、好きになるのは異性しか認められないというのはかなり窮屈に感じる。少なくとも自分は現実世界より自由であることを許されている物語世界においてそんな制約を感じたくない。そうした考えがあると、ハマれる作品というものもまだ限られてくる。悲しいことだが、物語からジェンダー差別を感じ取るとその世界観にどっぷり自分を浸からせることが出来ないのだ。

 

プリリズ3作においてのテーマを【人間賛歌】であると菱田監督は仰っている。

人間の営為に愛はつきもので、かつて三強と呼ばれた氷室聖も天羽ジュネというかつてのプリズムワールドの使者と結ばれ、同じく三強の黒川冷も荊 千里/モモというペアとも(人外)と心を通わせている(ように見える)。

 

男の子がハートを胸から出してもいいし、人間じゃないものを愛してもいい。

性別も種族も自分が愛する者なら関係がない。
何者でも愛してもらえる、何者であろうとファンなら虜にしてもらえるという安心感。

(キンプリ本編では確認できてないがプリリズRLではモブ男性ファンの姿も見受けられるし、カヅキ先輩のインタビューでは男性ファン層の存在も確認できる)

 

キンプリという作品を大きく貫いている人間愛・全性愛的な温もりに気づいたときに、自分でも意識しないうちに10回も映画館に通っていた。


キンプリに出会えたことは21世紀で最高ので・き・ご・と♪

願わくば、続編が公開されるまでずっと「KING OF PRISM by PrettyRhythm」が映画館で上映されていますように。

劇場版KING OF PRISM by PrettyRhythm 初回生産特装版Blu-ray Disc

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 公式サイト