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Bukkomi部

なんでもブッこみ

推しがカノバレした

「推しがカノバレした。」

この一文だけで何がどういうことか把握できる人はおそらく舞台や舞台俳優が好きな人でしょう。“カノバレ”とは彼女の存在がファンにバレる、という意味です。こんな機会もなかなかないので、熱心なファンの一人として心境を書き記しておこうと思います。(カノバレにかっこつけた思い出話が大半です)

 

まず、自分の推しの紹介を軽く。

推し→20代前半、某雑誌から芸能界デビュー、約6年の下積みを経て近年某舞台が当たり一気にファンが増加。Twitterのフォロワー数3万人代。

 

推しの名前を仮にA君とします。

A君がこの当たり役に恵まれたのはまだ10代のころ。といっても幼少の頃に芸能界デビューしているので遅咲きといえるでしょう。有名な2.5次元舞台で新登場のキャラクターを見事射止めたA君は2年ほどで舞台俳優専門雑誌などにも特集されるほどの人気を獲得しました。自分はこの“一気にファンが増加”したとき多くのファンと同じように推しを好きになったのです。

 

つまり推しを応援するようになってからまだ2年ほど、本格的に推し始めてからは1年ほどしか経っていません。それでも自分にとって「初めての推し」と呼べる存在でした。どんなに期待できなさそうな舞台でも、推しが出演すると聞けば(たとえば個人ブロマイドにしてもらえるくらいの露出があれば)西へ東へエンヤコラ~♪

A君の色んな出演舞台を何十公演も観たうえで客観的にいうと歌・ダンス・演技どれをとっても決して抜きん出て上手いといえないレベルです。滑舌もよくはないともっぱらの評判……ファンの欲目ぬきに顔とスタイルは整っていると思います。(自分のことは何もかも棚上げしている発言)

観劇を趣味にするようになってから数年が経ちましたが、作品として舞台を好きになることはあっても特定の誰かの担当になるなんて自分とは縁がない話だな~と。思っていました。往々にしてそういう人間こそハマると泥沼、なんてのはよく聞く話ですよね。

 

でも顔が綺麗とかスタイルがいいとか、そういう人は舞台俳優さんのなかにもたくさんいます。

「推し」になるにはそれだけじゃ足りないですよね。

 

 

誰を推すのか?

皆さんが誰かを推しにするとき、どういうきっかけがありましたか?

Twitterで他の舞台俳優とリプしているのが可愛かった、雑誌でのインタビューで役に対する姿勢に惚れた、ブログが面白かった――もちろん“板の上でカッコよかった”これが多いでしょう。

A君を推すきっかけになった出世作、私はライビュも含めて14公演中12回同じ公演を観ました。その時は知名度のないA君を観にいっていたわけではなく、主演である某さんを楽しみにしていたわけですが……。

 

同じ公演を複数回みる楽しさはアドリブパート以外にも様々あります。

初日はうまくいってなかった掛け合いが段々と歯車がかみあって飛躍的な完成度になる。12公演観るというのは1日2回観ることもざらにあって、文字通り一歩ずつ進化がみえるわけです。そして迎えた大千秋楽、のちに推しとなるA君は泣いていました。大きな舞台を無事に最後まで終えられたこと、体力的にもキツイ公演を乗り越えられた手ごたえ……A君の胸に去来するものを客席にいる一観客の自分もブルブルと感じました。

 

この若い可能性の塊を応援したい。

こうやって言葉にすると随分と上から目線になってしまいますが、応援したいと思った気持ちは真剣なものでした。

そうして推しの出演作には欠かさず行き、円盤を買ってイベントに参加し、たまに更新されるSNSを楽しみにしてきました。

 

 

~カノバレは突然に~

前置きが長くなりましたが、今月推しのカノバレがありました。

若手舞台俳優がカノバレすると匿名の“批判・愚痴アカウント”がTwitterに出現、この俳優には彼女がいるんだぞ!と丁寧に教えてくれます。

 

自分は元から舞台俳優に恋人がいようがいまいが関係ない派の人間だったのですが、こんなに熱心に応援している推しがまさかカノバレするとはさすがに青天の霹靂。彼女とされる方も同じ俳優業で特定班の皆さまによればペアネックレスや特徴的な置物、身内のフォローなどが決め手だそう。

 

真偽のほどは自分にはわかりませんが、もっともらしく証拠が揃っていると信じる人も多い。そういった意味でカノバレしたというレッテルは気分のいいものじゃないですね。いや、推しにはドラマチックな恋をしてほしいし、それで演技がよくなるなら結婚も離婚もドンドンすすめてほしいのです自分は。しかし若手舞台俳優にとってカノバレというのは罪認識されていて、カノバレした舞台俳優は脇が甘い、ファンの気持ちを考えられない……等の批判を受けます。
特にA君はピュア売りしているので、一部のファンが離れるのは確実。ファンの中にはガチ恋勢ももちろんいてショックを受けているようでした。特に2.5次元舞台に出演しているような若手舞台俳優はアイドル売りしていることも多く、恋人の影を出さないでほしいというのもわかります。

 

今回、お茶の間じゃなく現場で応援していた推しが初めてカノバレして、気がついたことがあります。

若手舞台俳優にある種の清潔さを求める人がすごく多い、ということ。

舞台俳優オタ界隈でよく流れてくるブログなどはカノバレ絶対許せない派ばかりで自分のような許容派の意見はあまりみないので、この立場から書けることもあるのかもしれない、とこんなにも長文をしたためるに至ったのです。

 

もう一度、自分の立場を繰り返すと

  • カノバレはびっくりする
  • カノバレというレッテルは確かにファンとして気分よくはない
  • 担降りする人の気持ちもわかる

 

でも、カノバレを糾弾している人と自分にはスタンスに大きな溝があるみたいです。

推しが役者という職一本で食えてずっと表舞台で活躍してほしい、そのために色んな経験を積むのはいいことなんじゃないかな?少なくとも彼女がいることを否定はしたくないな、という立場です。

 

カノバレ嫌派の方にも

  • 彼女がいることが嫌
  • 彼女がいるのはわかるけどそれを匂わせるのが嫌

などなど様々な立場の人がいて一概には言えないことは理解しています。だた今回の件で舞台俳優にそこまでの清廉さを自分は求めていないのだな、と確認できました。

 

このブログはただ自分の気持ちの整理のために書いたもので、特定の立場の人を批判するような意図はありません。ご了承くださいませ。あまりまとまりのない感情のままの文章になってしまってすみません。

いつ推しが引退するかもしれないし、推しているこちら側もいつ応援できなくなるかもしれない世界。カノバレが起きたけど変わらず推しA君には頑張ってほしいなあ、と思う気持ちをここに書き残しておきます。